八戸ポータルミュージアムはっち、オープンの日

工作室の日常|八戸ポータルミュージアムはっちのこと

八戸ポータルミュージアムはっちは青森県八戸市の中心市街地活性化の契機として計画された複合文化施設です。10年前の今日2月11日は、前職において主任担当者としてはっちの開館を迎えた日でした。
2006年のプロポーザルから2011年の開館まで、このプロジェクトを通して学んだことは、ここ数年にわたって取り組んでいる、縮小する社会における持続可能なまちづくりを考えるうえでの大きな礎になっています。
与条件を一旦すべて解きほぐしたうえでプログラムを再構成するような議論の中から生まれた、実際のまちや地域に出かけていきたくなるような入口(Webでいうポータルサイトのようなもの)、地域の価値を再編集して新たなコンテンツとして発信し続ける創造的拠点=ポータルミュージアムをつくりましょうという提案は、他所だったら「こんなことはできない」と言われそうなものでしたが、むしろ八戸市の皆さんが設計者の提案をオーバードライブしてくださったこともあり、紆余曲折はありましたがなんとか実現できました。
昨年今年はお伺いすることは出来ませんでしたが、状況が落ち着いたら、大きく育ったはっちと八戸にまたお伺いしたいと思います。
写真は開館当日の様子。このような熱気をまた体験できるよう、日々精進していきたいです。